こんにちは、ひろきつねです。
今日紹介する本はこちらです。
「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」ハイディ・グラント・ハルバーソン(著)
メンタリストのDaigoさんがYouTubeで紹介していたことで有名な1冊です。
「英語を勉強してTOIECで良い点を取りたい」「資格取得のために勉強をしたい」「夏までに腹筋を割ってモテモテの体を作りたい」などと理想の状態に向けて目標を立てる人も多いと思います。目標を立てた直後はやる気も満ち溢れているけど時間と共に少しずつ継続することが難しくなり挫折をした・・・こんな経験がある方多いと思います。私もそうです。。。
本書では、挫折せずにやり抜く習慣を身につけるための9つの行動をわかりやすく記載しています。「どんな習慣を」「どう身につけるのか」イマスグ実行できる考え方が120ページほどでまとまっているので読みやすい上に実践的な1冊となっています。
- 目標に向かって努力をしている人
- 「やる」と決めた行動が中々継続できない人
- 少しでも継続力を上げて理想の自分に近づきたい人
- 継続するための習慣を身につける方法を短時間で知りたい人
やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学
9つの習慣とは?
- 明確な目標を持っている
- if-thenプランの形で「いつになったらやめる」と計画している
- 「目標に近づくために何をすべきか」に焦点をあててモチベーションを維持している
- 成功できると信じている。同時に努力を怠らない
- 最初から完璧を目指さない
- どんな能力も努力で身につくと信じている
- 意志力を継続的に鍛えている
- 誘惑をできるだけ近づけないようにしている
- 「やらないこと」ではなく「やること」に力をおいている
感じたこと・学びポイント
「これまで」思考と「これから」思考
目標に対するときには、対照的な視点があります。「これまで思考(to-date thinking)」 と「これから思考(to-go thinking)」 の2つです。 「これまで思考」とは「どこまでやり遂げたのか」に視点を向ける思考スタイル です。つまり「これまで進んだ距離に目を向けること」と言い換えることができます。 「これから思考」とは「あとどれだけやらなければいけないのか」に視点を向ける思考スタイル
「これまで思考」も「これから思考」も、どちらも目標達成のためには、同じように大切な考え方に感じられますが、ここで注意が必要です。 それは「これまで思考」が強くなるとモチベーションが下がる危険性があるということです。
本書の中で「これまで思考」と「これから思考」についてはこのように書かれています。
この部分を読んで強く納得というか腹落ちしました。これまでに、何か目標に向かって頑張ろ〜と毎日努力を継続している時1ヶ月位経つとパタッとやる気がなくなって努力をやめてしまう経験が何度もありました。
この時のことを思い出すとたしかに「これまで思考」になっていた気がします。
英語の勉強をしていた時は、「この1ヶ月間で英語の参考書1冊終わらせた〜。」とかこれまでに行った行動に満足してしまい、参考書1冊終わらせるなんて本来通過点でしかないのに何故かやりきった感がでてしまいそこで継続記録が途切れてしまうことが何度もありました。
これってまさしく本書で書かれていた「これまで思考」ですよね。
証明ゴールと成長ゴール
本書で出てくる9つの習慣のうちの1つが「どんな能力も努力で身につくと信じている(成功することに集中する)」です。
この習慣が身についている人はどんどん新しいことに挑戦します。だって、やったことなくて出来るか分からないことだとしても「どんな能力も努力で身につくと信じている」からです。逆に、この習慣がないと「自分にはどうせできっこない」と自分で自分の可能性を否定して新たしい事への挑戦をしなくなります。
この習慣を身につけるためのポイントがこれです。
「今、何ができるか」ではなく「何ができるようになりたいのか」と考える
このように筆者が言うには理由があり、そこで登場するのが「証明ゴール」と「成長ゴール」です
「証明ゴール」と「成長ゴール」
「証明ゴール(Be-good Goals)」 。これは「自分にはそれをする能力がある」「私はやり方を知っている」ということを証明するための目標です。 もうひとつのタイプは「成長ゴール(Get-better Goals)」 と呼んでいます。このタイプの目標の焦点は「能力を伸ばして、今までできなかったことをできるようにする」という点にある
新たなプロジェクトや目標に向かうとき、たとえそれがどんなに難しいものだとしても、多くの人は完璧にやらなければと思うものです。そのせいで「失敗するかも」と不安になってしまうのです。 よくあることですが、こんなときには意識することなく「証明ゴール」に向かってしまいます。 そして、自分の能力を証明しようとすると「成長ゴール」で自分を成長させようと思う人よりも、より多くのミスを犯し、不本意なパフォーマンスに終わってしまう
これを簡単に解釈するとこんな感じだと思います。
こう解釈して自分のこれまでの仕事を振り返ると、「成長ゴール」で取り組んだ方が100%良いというのは納得します。
プレゼンや会議のファシリテーションなどを行う時に
・まとめた資料が自信なくて、「わかりにくい資料」って思われたらどうしよう・・・
・説明わかりにくくてクライアントから信頼勝ち取れなかったらどうしよう、、、
・提案内容が的外れで「こいつ使えない」って思われたらどうしよう、、、
私もこんなことを考えて気分がブルーになることがちょこちょこあります。
これってまさしく「証明ゴール」なんだなと思います。
一方で、仕事に精力的でエネルギーに満ちあふれている時は
・成長のチャンス!
・このチャンスを生かしていろんな人から意見聞ける!
・プロジェクトメンバーに比べて自分の能力は劣っているけど優秀な人から学ぶ絶好の機会!
このように考えている自分もいます。
自分の関心どころが
周囲の評価や目線を気にしているときは「証明ゴール」に近い状態
周囲ではなく自分自身に意識が向いているときは「成長ゴール」に近い状態なんだと思います。
意志力の鍛え方
誰もがみんな一度は「もっと意志の強い人間だったらな〜」って思ったことあるのではないでしょうか?
・テストや課題の提出で勉強しないといけないのに漫画読んでしまったり
・夏までにダイエットしたい!と意気込んでもついつい甘いもの食べてしまったり
・キャリアアップのために英語勉強しようと思っても今日は仕事疲れたから明日やろう、、、と継続できなかったり
こんな経験ある人も多いんじゃないでしょうか?
私自身、何か新しいこと始めても3日坊主になることがほとんどです・・・・
早起きして読書しようと意気込んでも数日で今日はいいや、明日頑張ろ。ってなりますし、
体鍛えるためにジムに入会しましたが「今日は仕事疲れたから明日にしよう」と結局ジムには行かず会費だけを払い続けたり。。。
本書には「意志力」を鍛える方法も記載されており、意志力を鍛えるポイントがこれです!
気の進まないことをして、意志力を鍛える
気の進まないことをして、意志力を鍛える 意志力を強くするためには、これまでにはやったことのない、気の進まないことを、自らの意志でやってみる
・間食でカロリーの高いスイーツを食べるのをやめる。
・毎日、腹筋運動を100回する。
・猫背になっていると気づくたびに、背筋を伸ばす
などなど、とにかく何でもよいですし大きな挑戦である必要もなく、とにかく取り組む価値があると思うことを続けることが大事だと書かれています。
新たな挑戦を行うことで、最初は辛いですが慣れてくる。この「慣れ」がポイントで意志力が鍛えられていくとのことです。
ただ、この挑戦を継続させていくには「慣れ」による意志力強化に加えて「誘惑に勝つ」ことも大事だと書かれています。
なぜ誘惑に負けてしまうのか?
意志力は筋肉と同じで有限かつ消耗する。消耗したタイミングで誘惑に負けやすいそうです。
確かに思い返してみると、何かと仕事でストレスが溜まっていたり疲れているときは自分に甘くなってるなと痛感します。
禁煙に関するある実験をご紹介しましょう。 被験者は、3週間の禁煙に成功した元喫煙者たちです。彼らは、いわゆる禁断症状もすでに克服していました。 「将来も禁煙を継続できる自信がありますか?」 「今後なるべく、たばこの誘惑のある状況を避けようと思いますか?」 この2つの質問を被験者に投げかけた結果、禁煙を続ける自信が強い人ほど、誘惑のある状況に立ち向かう傾向があることが判明しました。 つまり、 禁煙を続ける自信がある人ほど、誘惑を避けようとせず、自分の意志力に頼ろうとした のです。 数ヶ月後の追跡調査の結果は、彼らの自信と意志力を証明するものではありませんでした。「たばこの誘惑のある状況を避ける」と答えた(より自信のなかった)被験者の方が、禁煙を続けられた
多くの人は、自分の意志力を過大評価しています。自分の意志で誘惑に打ち勝てると考える結果、普段から、多くの誘惑に囲まれた生活をすることになり、むだに意志力を消耗してしまうのです。 それに対して、成功できる人は、できるだけ目標を達成しやすい環境を整える努力をするものです。まず〝勝ち易きに勝つ〟を考えている
定期的な刺激で意志力を強くする もうひとつの「意志力と筋力の共通点」は、どちらも定期的に刺激を与えることで、どんどん強くなるということ です。 例えば、決めた時間にジムに行くこと。 家計簿をつけたり、今日何を食べたかの記録をつけること。 気がついたときに、背筋を伸ばす、といった簡単なことでも、続けることで自己抑制の力を高めることができる
本書でもこのように自分自身の意志力を過信せず、誘惑が少ない状況を作り出すことが必要だと書かれています。
要はいきなり理想の行動ができる!なんて期待せずにまずは小さいことをコツコツ行動していくのが重要なんだろうな〜と解釈しています。
ということでこれからは意志力を鍛えるために
やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学 まとめ
達成したい目標があるなら読むべき1冊
いい習慣を身につければ、その先の人生が豊かになると思います。
多くの人が理想の範囲や時間軸は違えど、今よりもうちょっとこうなったらなというような理想は必ず誰しも持っていると思います。良い習慣が身についていれば、理想の状態を実現できる可能性も高まると思います。
学生でも社会人でもこの習慣の重要性は変わらないと思います。本書では「どんな習慣を」「どう身につけるのか」が体形的書かれているので万人におすすめの一冊です。